東京五輪オープンウォータースイミング、コースへの対策は?

2020年に開催されれる東京オリンピック。開催まで1年を切り、準備が進む中、8月11日に水泳のオープンウォータースイミングのテストイベントが東京のお台場海浜公園で行われました。


しかし、このテストイベントでコースの臭いを指摘する声が多発し、複数の選手から「トイレのような臭いがする」と意見が述べられていました。

水質に関するこの問題ですが、今後どの様に改善していくのでしょうか?



オープンウォータースイミングとは?

まずはオープンウォータースイミングという競技についてお話ししたいと思います。

オープンウォータースイミングとは海や川、湖などの自然の水域で行われる長距離の水泳競技であり、2008年に開催された北京オリンピックより正式なオリンピック競技として採用されています。10キロに及ぶ長距離の遠泳競技であり、自然の水域で行う為、水質や水温に対する基準が存在する訳ですね。


今回、オープンウォータースイミングが行われるのはお台場海浜公園。

東京都心に位置する会場の為、水質については多くの人が心配すると思います。この問題を改善の為に「ポリエステル製の水中スクリーンを使用する」といった措置が取られ競技コースとして採用する事が決まりました。

オープンウォータースイミングの為の水中スクリーンとは?

引用:https://www.fnn.jp/posts/00336730HDK

今回、お台場海浜公園の水質改善の為に行われた水中スクリーン使用。

実はお台場周辺の水域は普段はオープンウォータースイミングが行える基準値内の水質を保っており、トライアスロンの会場などに使用されています。


実際に水質が悪化するのは大雨が降った時です。

台風などの影響で大雨が降り、下水道の処理能力の限界を超えると、汚水と雨水が混ざり、処理されずに海や川に放流されてしまいます。この様な事態になると水質が悪化してしまい、2018年に行われた水質調査では国際競技団体が定める基準値の最大21倍もの大腸菌が検出されました。

この水質調査が行われたのは2018年の7月~9月の事であり、東京オリンピックが開催される期間と同時期。

夏場に開催される事もあり、台風などの影響で、2020年も同様の事態が予想されるため、オープンウォータースイミング開催の為には水質を改善する必要が出てきました。その為に使用された対策がポリエステル製の水中スクリーンの使用。


この水中スクリーンで四方を囲む事で大腸菌の流入を遮り、水質改善を図ったわけです。

引用:https://www.fnn.jp/posts/00336730HDK

以前、海面から海底までの全面に張るタイプと3層のスクリーンを組み合わせ三重にしたタイプの2種類を設置し、水質調査が行われたのですが、この実験により大腸菌の量が基準値まで抑えられ、オープンウォータースイミング開催への目途が立ちました。

しかし、この水中スクリーンですが、かなりの費用が掛かるようで、実験に使用された60メートル四方で7500万円もの経費を必要としました。しかも本番ではさらに大きな範囲を囲う必要があり、更なる経費が必要だと考えられます。

引用:https://www.fnn.jp/posts/00336730HDK

さらには、本日2019年8月11日にオープンウォータースイミングのテストイベントが行われたのですが、実際に会場を泳いだスイマーたちからは「臭い」といった声が頻発していました。

その為、更なる水質改善の必要性があり、経費共々問題視されている状況です。



オープンウォータースイミング、コースへの対策は?


今回テストイベントが行われたコースでは水の臭いが問題視されており、改善が必要だと考えられます。

今後、どの様な対策が用いられるのか予想してみました。

水中スクリーンを3重に

今回、テストコースで使用された水中スクリーンが全面張り、3重構造、どちらの物かは明記されていませんでしたが、対策の一つとして水中スクリーンを3重構造にすると記載されていました。


テストイベントで使用されたスクリーンが全面張りのタイプなら、3重構造のスクリーンに変更する事で更なる水質改善が期待できますよね。

しかし、3重構造を使用するとさらに経費がかさむ様にも思えます。

どちらにしろ水中スクリーンを使用する方法では「水質」「経費」という問題は付きまとってきそうに思えます。

開催場所の変更

最も簡単で経費の掛からない方法が開催場所の変更。

東京という会場にこだわらずに水が綺麗な場所に変更すると「水質」「経費」という二つの問題を簡単に解消できると思います。

この意見はツイッター上でもたくさんあがっていました。

自然豊かな場所で開催してこそオープンウォータースイミングらしいという事もあり、場所の変更を考える人も沢山いる様ですね。



オープンウォータースイミングのコース対策についてまとめると


今回は東京オリンピックで開催されるオープンウォータースイミングのコースに関する問題について考えてみました。

お台場海浜公園を舞台に行われるオープンウォータースイミングですが、水質や経費など問題がかなり多そうですね。

この問題を一気に解決する方法は場所の変更が一番簡単な様に感じるのですが、東京オリンピック競技大会組織委員会はどの様な対策を取るのでしょうか?

出来れば一番経費が掛からない方法を選んでほしいのですが・・・

今後の動向に注目していきましょう。

キャッチ画像引用:https://lion-sports.com/marathonswimming_nittei_kaijo_rule/